透析患者さんの水分管理におすすめの飲み物と控えたい飲み物

透析中のつらい「のどの渇き」対策!水分制限を乗り切るコツ

水分制限に悩む透析患者さんの「のどの渇き」は、塩分コントロールと口内をうるおす工夫で和らげましょう。本記事では、透析中にのどが渇く原因を整理し、少ない水分で口内の渇きを軽減できる5つの対処法と、水分摂取にもつながる塩分管理のポイントを解説します。暑い時期など脱水症状が心配なとき、透析患者さんに適した水分補給の考え方もあわせて紹介します。

この記事でわかること

  • 透析中に強い「のどの渇き」を感じる原因と、塩分・水分バランスの関係
  • 少ない水分で口内の渇きを和らげる5つの工夫
  • 透析患者さんの水分管理におすすめの飲み物、控えたい飲み物
  • 水分制限がある食事管理の負担を減らす「透析弁当」の活用法

なぜ透析中はのどが渇きやすいのか?原因と背景

透析患者さんが強いのどの渇きを感じる背景には、透析治療そのもののメカニズムや、日々の塩分摂取が深く関わっています。

体内の塩分濃度と水分の深い関係

体には、塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。食事から塩分を多く摂取すると、脳は高くなった塩分濃度を下げるために水分摂取を促そうとして、のどの渇きを引き起こします。

腎機能が低下している透析患者さんの場合、過剰に摂取した水分は、腎臓からうまく排出できず体内に蓄積されやすくなります。その結果、透析治療での除水量が増えると、急激な血圧低下など、体への負担につながる可能性があります。

透析患者さん特有の口の渇きメカニズム

透析治療で短時間に除水が行われると、体内の水分量が一時的に減少し、浸透圧バランスが変化して強いのどの渇きにつながることがあります。

また、服用中の薬によっては、副作用で唾液の分泌量が減少し、口の内が乾燥する「ドライマウス」が起こることもあります。

「水分制限」と「脱水」のバランスに注意

過度に水分制限を気にするあまり、かえって脱水症状を引き起こしてしまうケースもあります。特に夏場や残暑の厳しい季節は、熱中症対策とのバランスが難しいところです。一般的にいわれる「こまめにスポーツドリンクで水分と塩分を摂る」方法は、水分、塩分、カリウムなどのミネラルで摂取制限が必要な透析患者さんに当てはまらないことがあります。

体重の増加量や、摂取した水分の量をきちんと把握し、過不足なく調節することが大切です。お気に入りのコップを決めて飲む量を把握できるようにしておくと、コントロールしやすくなります。

いつもより体重が大きく減っている、強いめまいやだるさがあるなど、脱水が疑われる場合は、自己判断で水分量を調整せず、通っている透析施設に相談しましょう。

透析患者さんにおすすめの飲み物・控えたい飲み物

透析患者さんにおすすめの飲み物と控えたい飲み物のイメージ

水分補給の際は、飲んだ量だけでなく、カリウムやリンの含有量にも配慮して飲み物を選ぶようにしましょう。

水・お茶

日常的な水分補給には、水・麦茶・ほうじ茶が適しています。糖分、カリウムやリンの含有量が少なく、透析患者さんの水分補給に向いています。

ミネラルウォーターは「体にいいから」と勧められることもありますが、透析患者さんや腎機能が低下している方では、カリウム・リンをはじめ製品によってはミネラルが多くなってしまうこともあるため、注意が必要です。

玉露や抹茶などは、お茶の中でもカリウムを多く含みます。

紅茶は、ミルクを入れるとその分カリウムやリンが加わるため、ストレートで飲むのがおすすめです。

乳飲料・乳酸菌飲料

牛乳・ココア・飲むヨーグルトなどの乳飲料、豆乳などは、たんぱく質を多く含む反面、リンも多く含むため、飲む頻度や量は控えたほうが安心です。

乳酸菌飲料であれば、比較的リンやカリウムが少ないものもあり、腸内環境の改善にも期待できます。

ジュース・スポーツドリンク

りんごジュース・オレンジジュースなどのフルーツジュースは、カリウムを多く含むものもあります。特に果汁100%のものは注意が必要です。

野菜ジュース・トマトジュース・青汁なども、健康的なイメージがありますが、透析患者さんにとってはカリウムが過剰になってしまうこともあります。

スポーツドリンクは、熱中症や脱水対策に選びがちですが、塩分やカリウムなどのミネラルを摂り過ぎてしまう可能性があるため注意しましょう。

カロリー制限がある方は、食べ物だけでなく、甘いジュースなどの飲み物も糖分によるカロリー摂取につながるため、成分表示を確認し摂取量に気を付けましょう。

カリウムやリンは成分表示の義務がなく、表示がないからといって含まれていないという意味ではありません。多く含まれる食品として挙げられているものは摂り過ぎないよう注意しましょう。

食事の塩分・水分管理が負担なときは、栄養成分を確認できる宅配弁当を利用してみてはいかがでしょうか。
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少ない水分で口内の渇きをうるおす5つの工夫

少ない水分で口内の渇きをうるおす工夫のイメージ

飲み物を増やさずに口内の渇きや乾燥をやわらげる工夫を紹介します。

氷を舐める

氷を口に含んでゆっくり溶かすことで、少量の水分で口の中を長くうるおせます。大きさによって異なりますが、氷1個で摂取する水分は、一般的な家庭用の氷で約10〜15ml程度です。

うがいをする

飲み込まなくても、冷たい水やお茶でうがいをするだけで口腔内がうるおい、渇きが和らぐ場合があります。外出先から帰宅したときや渇きが強いときに、まずうがいをする習慣をつけるとよいでしょう。

レモン水や酸味で口内を刺激する

飲む水やうがいの水に少量のレモン汁を加えると、酸味の刺激で唾液の分泌が促されます。市販のレモン飲料は糖分を含むものもあるため、生のレモンや果汁100%のものを使用しましょう。

ただし、使い過ぎると酸で歯を傷める可能性もあるため、量や頻度に気を付けましょう。

無糖の飴やガムを活用する

飴やガムで口を動かすと唾液の分泌が促されます。無糖(シュガーレス)の飴ならカロリー制限があってもコントロールがしやすいです。糖尿病を合併している方は、血糖値への影響を考慮し、成分表示を確認してください。

室内の湿度と温度を整える

室内の空気が乾燥しているときは、加湿器を使い、湿度を適度に保ちましょう。また、エアコンを適切に使用して部屋を適温に保つことで、不要な発汗を抑えやすくなります。

大切なのは「塩分コントロール」と「正しい水分管理」!

のどの渇きを和らげるには、日々の塩分摂取量を減らし、適切な水分量を守ることが大切です。

塩分管理は水分管理

塩分を摂りすぎると、のどが渇きやすくなり水分摂取が増えやすくなります。食事から摂取する塩分を減らせば、体が求める水分量も減りやすくなります。日常の調理や食べ方の工夫で減塩を意識しましょう。

水分管理と体重増加の目安について

水分のコントロールは、体重の増加量で確認します。体重増加量の目安について、週3回の血液透析ではドライウェイト(DW:透析後の目標体重)の3〜5%以内(中1日の場合は3%程度、中2日の場合は5%以内)が目安とされています。詳しくは以下の記事で解説しています。

水分・塩分計算の負担を軽くするために

食事から摂取する塩分・水分量を細かく計算することは、大きな負担になりがちです。日々の管理の手間を軽くする選択肢の一つとして、栄養成分が管理された宅配食の活用も考えてみてください。

メディクックの透析弁当で、無理なく塩分・水分管理を

メディクックの透析弁当のイメージ

一食当たりの塩分2.2g以下・水分300g以下(※ごはん200gと合わせた場合)を基準に献立が設計されたメディクックの透析弁当は、成分値を確認できるため、日々の献立づくりの負担を軽くできる宅配冷凍弁当です。

栄養バランスに配慮したメニュー設計

管理栄養士が栄養成分を計算し、エネルギーとたんぱく質はしっかり摂れるように、塩分・水分・リン・カリウムにも配慮して設計しています。だしの風味や食材のうま味を活かした調理により、塩分を控えながらも味わいを楽しんでいただけるよう工夫しています。

毎日の食事づくりの負担を軽くする

冷凍で自宅にお届け、電子レンジで温めるだけで食事が完成します。主菜1品と副菜2品のバランスのとれた献立が、冷凍庫にストックしておけて、いつでも手軽に食べられます。

初めての方は、透析弁当の定期便を
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※本商品は治療食ではありません。透析治療の内容(血液透析・腹膜透析・長時間透析など)は個々に異なり、必要な栄養量や制限も人それぞれです。ご利用にあたっては、担当の医師または管理栄養士にご相談のうえお召し上がりください。

まとめ

透析中のつらい喉の渇きは、氷やうがいなどの工夫と、日々の塩分コントロールで和らげられます。日々の食事管理の選択肢の一つとして「透析弁当」の活用も考えてみてください。

※本記事で紹介している内容は、食事管理の目安としてご覧ください。ご自身に合った内容は、主治医や管理栄養士にご相談ください。

記事作成:メディクック宅配弁当運営チーム