ラーメンを食べている画像

透析患者さんもラーメンを楽しめる!食べ方と調理の工夫

ラーメンは透析患者さんにとって、塩分・水分などの面から注意したい食事のひとつです。とはいえ、完全に食べてはいけないわけではありません。本記事では、どうしてもラーメンを食べたいときに使いやすい調理の工夫や食べ方のコツ、毎日の食事管理の負担を軽くするサービスをご紹介します。

この記事でわかること

  • 透析中にラーメンを控えめにしたい理由と、塩分・水分・カリウム・リンへの注意点
  • 自宅で作る際の、麺の茹で汁・スープの素・トッピングに関する3つの工夫
  • 外食やカップ麺でのスープの残し方と、前後の食事での調整方法
  • 透析弁当を活用して、毎日の食事準備や栄養計算の負担を軽くする方法

透析中にラーメンを食べる際のハードルと注意すべき点

箸でラーメンの麺を持ち上げて食べている様子

ラーメンは1杯でも塩分・水分・カリウム・リンを多く含み、透析患者さんにとっては控えめにしたい食事のひとつです。まずは、なぜ注意が必要なのか、どれくらいの成分が含まれているのかを確認しておきましょう。

透析中のラーメンに注意が必要な理由

ラーメンに注意が必要な理由は、塩分・水分・カリウム・リンが非常に多く含まれているためです。

特に意識したいのが塩分です。塩分を多く摂ると喉の渇きを招き、水分の摂取量も多くなります。水分の排泄機能が低下している透析患者さんは、水分を摂り過ぎると体内の水分量が増え、心臓への負担につながることもあります。

また、中華麺のコシを出すための「かんすい」にはナトリウム(炭酸ナトリウム)やカリウム(炭酸カリウム)が使われており、リン酸塩を含むものもあります。さらに、トッピングのチャーシューなどの加工肉にはリンが、野菜にはカリウムが多く含まれます。

塩分・水分・カリウム・リンに配慮が必要な透析患者さんにとっては、ラーメンはたった1杯だけでも1日の摂取目安量を超えてしまう可能性があります。

塩分・カリウム・リン・水分の目安量とラーメンを食べる際の注意点

日本透析医学会の食事療法基準では、透析患者さんの1日の摂取目安量として塩分6g未満、カリウム2,000mg以下、リンはたんぱく質(g)×15mg以下が示されています。水分は個別のドライウェイトなどに応じて異なりますが、飲料と合わせて摂取量を設定されるため、食事から摂る水分はできるだけ少なくしておくことが推奨されています。

※週3回血液透析の場合。

これに対し、ラーメン1杯の成分量は、お店や製品、具材によって異なります。スープまで含めると塩分が6g以上になるものもあり、1回の食事で1日の塩分摂取目安量に達してしまうことがあります。トッピングにはカリウム・リンを多く含むものもあるため、具材の種類や量にも注意が必要です。

特にスープには塩分と水分が多く含まれ、麺や具材から溶け出したカリウム・リンも含まれます。水分の摂取量はスープを飲む量によって変わりますが、麺や具材にも水分が含まれるため、食事全体で摂る量に配慮しましょう。

自宅で作る!透析患者さん向けラーメン調理の工夫

鍋のたっぷりのお湯で麺を茹でている様子

外食と比べて、自宅調理は塩分やリンの量を自分で調整しやすいという特長があります。以下の3つの工夫を取り入れることで、塩分・カリウム・リンの摂取量を減らしやすくなります。

麺の茹で汁をスープに使わない

生麺や乾麺を茹でた後は、茹で汁を捨て、スープには別のお湯を使いましょう。茹で汁に溶け出した成分を摂らずに済むため、ナトリウムやカリウム、リンの摂取量を減らせる場合があります。

スープの素の量を減らし、香りや風味でおいしく工夫する

市販のラーメンに付属するスープの素は、半分だけ使うなど、量を抑えて作るのも良いでしょう。全量使用すると、それだけで1食あたりの塩分量が2gを大きく超えることもあります。

味が薄くて物足りない場合は、お湯の量を少なめにして濃さを保つか、ごま油やニンニク、生姜などの香味野菜を効かせると塩分が少なくても香りで満足感を得やすくなります。

トッピングの工夫:低カリウム野菜と肉・卵の食べ方

トッピングの工夫も大切です。

  • 野菜:もやしやキャベツなど、比較的カリウムが少ないものを選び、事前に茹でこぼしをしてから乗せましょう。
  • 肉類:市販のチャーシューやハムなどの加工肉は、塩分やリンが多く含まれることがあるため、注意しましょう。少量の塩と酒で豚バラ肉などを茹でて代用する方法もおすすめです。
  • 卵:リンの摂取量を控えたい場合は、半分に切るなど量を抑えましょう。

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外食やカップ麺でラーメンを楽しむ際のポイント

自分で調理できない場面でどうしてもラーメンを食べたくなった際は、以下のポイントを意識することで、コントロールしやすくなります。

スープは飲み干さない

外食のラーメンやカップ麺を食べる際に意識したい対策は「スープを残す」ことです。スープには非常に多くの塩分と水分が含まれています。

麺だけをすくい上げて食べ、スープはレンゲで数口味わう程度にとどめましょう。コンビニやスーパーでカップ麺を選ぶ際は、パッケージ裏の「栄養成分表示」を確認する習慣をつけましょう。特に「食塩相当量」をチェックし、主治医や管理栄養士と相談のうえ、1食あたりの塩分の目安を決めておくと選びやすくなります。「減塩」や「塩分○%カット」と表示されたカップ麺も販売されているため、選択肢に加えてみてください。

前後の食事で塩分・水分を意識して調整する

ラーメンを食べる日は、1日全体の摂取量で調整することが大切です。例えば昼食にラーメンを食べた場合、朝食と夕食は塩分を控えめにする調整を心がけましょう。

食事の工夫例:主食を無塩パンや白米のみにし、おかずは茹で野菜や冷奴を、塩分を抑えた味付けにする。

また、ラーメンを食べた後は喉が渇きやすくなりますが、水を飲み過ぎないよう、うがいをしたり、氷をひとかけら口に含んだりして水分摂取量をコントロールしましょう。

ラーメンを食べた日の調整に「透析弁当」に頼るのもおすすめ

自宅でお弁当を食べながら会話を楽しむ様子

毎食の茹でこぼしや栄養計算には手間がかかります。普段の食事を透析弁当に置き換えて栄養バランスを整え、たまの楽しみとしてラーメンを味わうというメリハリのある食事管理も、ひとつの方法です。

普段は「透析弁当」で手軽にコントロールしてメリハリを

忙しいとつい外食やラーメンばかりになってしまいがちです。普段の食事を「透析弁当」に置き換えることで、栄養計算の手間を減らしながら食事管理の負担を軽くしやすくなります。

普段の食事で栄養バランスを整え、たまの楽しみとしてラーメンを取り入れることもできます。ラーメンを食べる頻度や注意点については、個人の血液検査値や透析効率・残腎機能などによって異なるため、主治医や管理栄養士にご相談のうえ決めてください。

栄養計算された美味しい「透析食の宅配弁当」のメリット

メディクックの透析弁当は、管理栄養士が塩分・水分・カリウム・リンの基準値を参考に栄養成分を計算しています。冷凍でお届けするため、電子レンジで温めるだけでいつでも栄養バランスに配慮した食事が食べられます。

自分で栄養計算をする手間が省け、日々の食事管理の負担を軽くしやすくなります。

まとめ

透析治療中にラーメンを食べる際は、塩分や水分に加え、商品や具材に含まれるカリウム・リンにも注意が必要です。自宅ではスープの素の使用量を減らし、外食ではスープを飲み干さないようにしましょう。

前後の食事は薄味にし、汁物を控えるなどして、1日全体の塩分・水分量を調整しましょう。食事を抜いたり、おかずを極端に減らしたりせず、必要なエネルギーやたんぱく質は確保することが大切です。

※本記事で紹介している内容は、食事管理の目安としてご覧ください。ご自身に合った内容は、主治医や管理栄養士にご相談ください。

記事作成:メディクック宅配弁当運営チーム