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腎臓にいい食べ物とは?食事で意識すべき5つのポイントを解説

みなさん腎臓にいい食べ物を意識したことはありますか?

腎臓は体の中で重要な機能を担っている臓器ですが、腎臓が健康な人にとっても毎日の食事は大切です。

今回は、腎臓の健康が気になる方や腎臓にお悩みを抱えている方の食事について、重要なポイントをご紹介します。

目次

  1. 腎臓にいい食べ物とは
  2. 意識すべき5つのポイント
    1. カリウムを控えるときの食品選び
    2. 塩分を控える
    3. たんぱく質のとり方
    4. リンを控えるときの食品選び
    5. 水分のとり方
  3. ブルーベリーは腎臓にいい?
  4. 腎臓を強くする・腎機能を回復させる食べ物はある?
  5. まとめ
  6. 参考文献

腎臓にいい食べ物とは

腎臓は、体内の老廃物や余分な水分を除去し、血液の電解質バランスを維持する重要な役割を果たしています。腎臓の健康を維持するためには、毎日の食生活が大切です。

腎臓にいい食べ物は、一つに決まるものではありません。野菜や肉、魚、大豆製品などを食べ、加工食品や塩分の多い食品を減らすことが基本です。ここからは、腎臓の健康を考えるうえで知っておきたい5つのポイントを紹介します。

すでに透析治療を受けている方へ

透析治療中は、必要なたんぱく質をとりながら、カリウム・リン・食塩・水分にも注意した食事が基本になります。

はじめての透析食-透析生活を支える、やさしい食事のヒント

意識すべき5つのポイント

1. カリウムを控えるときの食品選び

カリウムは、心臓や筋肉の働きに必要なミネラルで、腎臓病だからといってすべての方が控える必要はありません。腎機能が低下して血液中のカリウムが高くなり、制限が必要な場合は、カリウムが少ない食品を選びます。果物や野菜も一律に避ける必要はなく、カリウムが少ないものを選んだり、茹でてカリウムを減らしたりして食べることができます。

以下に、カリウムが少ない食品の例を挙げます。

  • リンゴ: リンゴは果物の中ではカリウムが少ない果物です。食物繊維やビタミンCが豊富で、消化を助ける働きもあります。
  • ブドウ: ブドウは、カリウムが少なく、ビタミンKや抗酸化物質の一種であるフラボノイドが含まれています。
  • キャベツ: キャベツはカリウムが少なく、ビタミンCやビタミンK、食物繊維を含む野菜です。サラダや炒め物などに使えます。
  • カリフラワー: カリフラワーは、ビタミンC、葉酸、食物繊維が含まれており、茹でることでカリウムの一部を減らすことができます。
  • 調理方法: 野菜は小さく切って多めの湯で茹で、ゆで汁を捨てると、カリウムの一部を減らせます。

2. 塩分を控える

塩分をとりすぎると、体内に水分がたまりやすくなり、血圧も上がりやすくなるため、腎臓への負担につながります。塩分を控えるためには、食品の選び方や調味料の使い方が大切です。

  • 野菜や果物を選ぶ: 加工食品には塩分が高いものもあるため、野菜や果物を使った料理を選ぶと、塩分を抑えやすくなります。野菜では、もやし、玉ねぎ、キャベツなどはカリウムが少ないです。
  • 無塩ナッツ: ナッツ類は、たんぱく質や不飽和脂肪酸を含みます。塩分が添加されていない無塩のものを選びましょう。種類によってカリウムが多いものもあるため、食べすぎないように注意してください。
  • 全粒穀物: オートミールや玄米などの全粒穀物は、味付けされていないものを選べば塩分を抑えられます。ただし、玄米は白米に比べてカリウムを多く含みます。カリウムを控える場合は、玄米より白米を選ぶようにしましょう。
  • 加工食品を控える: スナック菓子やインスタント食品、加工肉、缶詰食品などには塩分が高いものがあります。ハムやソーセージより加工されていない肉や魚を使い、缶詰は食塩不使用の商品を選ぶなど、塩分の少ないものを選びましょう。
  • 調味料の使い方を見直す: 醤油、味噌、ドレッシングなど、塩分が多く含まれる調味料は使う量を減らしましょう。ハーブやスパイス、ごま油などを使って風味を加えると、塩分を控えても味に変化をつけられます。

3. たんぱく質のとり方

たんぱく質は、少なすぎても多すぎてもよくありません。魚、肉、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質源からとり、極端に減らしたり増やしたりしないようにしましょう。

これらの食品にはリンも含まれていますが、加工食品などに食品添加物として加えられたリンに比べると、体に吸収されにくいです。

  • 魚:魚は良質なたんぱく質を含んでいます。特に、サーモン、サバ、イワシなどの脂の多い魚には、オメガ3脂肪酸が多く含まれています。白身魚も脂肪が少なく、たんぱく質源として利用できます。
  • 鶏肉:鶏肉は脂肪が少なく、良質なたんぱく質を含んでいます。皮を取り除くことで、脂肪を減らすことができます。
  • 卵:卵は、必須アミノ酸をすべて含むたんぱく質源です。
  • 植物性たんぱく質:豆類やナッツ、全粒穀物などにも植物性たんぱく質が含まれています。

4. リンを控えるときの食品選び

リンは、骨や歯をつくるために必要なミネラルです。腎機能が低下すると、余分なリンを体の外へ排出しにくくなり、血液中のリンが高くなることがあります。リンを控える必要がある場合は、まず食品添加物として加えられたリンに注意します。

  • 加工食品を控える:ハム、ソーセージ、練り製品などの加工食品には、リンを含む食品添加物が使われていることがあります。なるべく加工されていない肉や魚を使うようにしましょう。
  • 原材料表示を確認する:食品添加物として加えられたリンを避けるため、原材料表示に「リン酸」「リン酸塩」などの表示がないものを選びましょう。ただし、食品添加物は一括名で表示される場合もあるため、原材料表示だけですべてを見分けられるわけではありません。
  • 乳製品:牛乳、チーズ、ヨーグルトなどにはリンが含まれています。リンを控える場合は、牛乳をコップ1杯から半分に減らすなど、量や回数を減らしましょう。
  • たんぱく質は減らしすぎない:肉、魚、卵、大豆製品にもリンは含まれていますが、必要なたんぱく質をとるための食品でもあります。リンだけを理由に、これらの食品を一律に避けないようにしましょう。

5. 水分のとり方

水分は、体内の水分バランスを保つために必要です。腎機能が低下すると、余分な水分を体の外へ排出しにくくなり、体内に水分がたまりやすくなることがあります。水分のとりすぎには注意が必要です。

普段の水分補給には、水や無糖のお茶がよいでしょう。食事では、スープを塩分控えめにして、野菜などの具材と一緒に水分をとることもできます。

水分量や塩分量について医療機関から指示を受けている場合は、その量を守りましょう。

ブルーベリーは腎臓にいい?

ブルーベリーには、ビタミンC、ビタミンK、食物繊維が含まれ、抗酸化物質の一種であるアントシアニンも豊富です。また、カリウムが少ない果物の一つです。

同じベリー類では、クランベリーにはプロアントシアニジン、ラズベリーにはビタミンCや食物繊維、エラグ酸などが含まれています。

ブルーベリー、クランベリー、ラズベリーには、抗酸化物質やビタミン、食物繊維などが含まれ、カリウムも果物の中では比較的少なめです。ただし、これらを食べることで腎機能が改善したり、腎臓病を予防できたりすることは確認されていません。

腎臓を強くする・腎機能を回復させる食べ物はある?

食べるだけで腎臓を強くしたり、低下した腎機能を回復させたりすることが確認されている特定の食品はありません。

腎臓の健康が気になる方は、野菜や果物、大豆製品、肉、魚などをバランスよく食べ、加工食品や塩分の多い食品を減らしましょう。

健診などで腎機能の低下や尿たんぱくを指摘されている場合は、医療機関を受診して原因と腎臓の状態を確認してください。

まとめ

腎臓の健康を維持するためには、毎日の食生活が大切です。

野菜や果物、肉、魚、大豆製品などを食べ、加工食品や塩分の多い食品を減らすことを基本に、カリウム・たんぱく質・リン・水分にも目を向けましょう。

腎臓にいい食べ物が一つに決まっているわけではなく、ブルーベリーなどの特定の食品だけで腎機能が改善するわけでもありません。

カリウム、リン、たんぱく質、水分などについて医療機関から指示を受けている場合は、その内容を守りましょう。

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参考文献

  1. 日本腎臓学会「CKD診療ガイド2024」
    https://jsn.or.jp/data/gl2024_ckd_ch08.pdf
  2. 日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」
    https://jsn.or.jp/medic/guideline/
  3. KDIGO 2024 Clinical Practice Guideline for the Evaluation and Management of Chronic Kidney Disease
    https://kdigo.org/wp-content/uploads/2024/03/KDIGO-2024-CKD-Guideline.pdf
  4. 文部科学省「食品成分データベース」
    https://fooddb.mext.go.jp/
  5. 日本透析医学会「慢性透析患者の食事療法基準」
    日本透析医学会「慢性透析患者の食事療法基準」